横浜の川を歩く25 砂田川

砂田川(すなだがわ)は鶴見川水系の一級河川で、横浜市神奈川区菅田町を源流として、港北区の鳥山町で鳥山川に合流しています。市長管理区間は1,470mですが、普通河川部分を含めると、4kmほどになります。 源流付近です。地図上では400mほど下っ…

横浜の川を歩く24 永田川(消えた川)

永田川は横浜市南区永田の溜井を源流として、井土ヶ谷を抜けて大岡川に注いでいた全長3kmほどの河川でした。しかし、昭和30年代末までにその多くが埋め立てられ、今ではその名残すらほとんどありません。農業用水として地域住民に恩恵をもたらしてきた永…

横浜の川を歩く23 鳥山川

鳥山川(とりやまがわ)は鶴見川水系の一級河川で、横浜市神奈川区羽沢町を源流として八反橋の手前で鳥山川左支川(ひだりしせん)と合流し、港北区新横浜で鶴見川に流れ込んでいます。国土交通大臣管理が1,870m、横浜市長管理は2,310mですが、普…

横浜の川を歩く22 柏尾川

柏尾川(かしおがわ)は、境川水系の二級河川。全長は12kmほどで、横浜市域が7.03km、藤沢土木管理が5.2kmです。阿久和川と平戸永谷川が合流したところから柏尾川と名を変え、横浜市戸塚区・栄区、鎌倉市、藤沢市を流れて境川に合流します。 右…

横浜の川を歩く21 六ツ川②(消えた川)

上の地図に赤い線で示したのが六ツ川です。「六ツ川①」では、上流を紹介しましたが、今回は住吉神社から下流をレポートします。下の地図をご覧ください。 この流路は、1950(昭和25)年に横浜市建設局が作成した「横浜市三千分一地形図」に描かれたも…

横浜の川を歩く20 六ツ川①(消えた川)

横浜市南区には六ツ川という町があります。1927(昭和2)年に横浜市に編入されて六ツ川町となりましたが、江戸後期には引越村と呼ばれていました。変わった名前ですが「新編武蔵国風土記稿」に、多々久郷が五ヶ村に分かれたとき、その村々の民が引っ越…

横浜の川を歩く19 宇田川

宇田川(うだがわ)は、境川水系の二級河川です。市長管理区間が3,520m、普通河川も含めると6,000mを超え、中流から上流にかけて支流が木の枝のように広がっています。 泉区役所のウェブページでは、およそ五筋ある水源のうち御霊(ごりょう)神社の…

横浜の川を歩く18 和泉川

和泉川(いずみがわ)は境川水系の二級河川で、横浜市瀬谷区の「瀬谷市民の森」と周辺の湧水が源流である(「いずみ いまむかし」泉区小史発行委員会 平成8年)。総延長が9,510m(「横浜の川」横浜市道路局河川部)だから、境川水系の川としてはいちば…

横浜の川を歩く17 名瀬川

名瀬川(なせがわ)は、境川水系の二級河川だ。横浜市戸塚区名瀬町の戸塚カントリークラブ内を源流とし、横浜新道の上矢部IC付近で阿久和川に合流している。合流地点から名瀬遊水池までの二級河川部分は2,210mで、そこから源流までの約1.2kmは普通…

横浜の川を歩く16 阿久和川

阿久和川(あくわがわ)は境川水系の二級河川だ。瀬谷区三ツ境付近を源流として泉区・戸塚区と3つの区をめぐり、柏尾川に至る延長5,510mの川である。主な支流として名瀬川(なせがわ)と子易川(こやすがわ)が知られているが、今回のレポートでは子易川を…

横浜の川を歩く15 舞岡川(まいおかがわ)

舞岡川は、境川水系の河川である。柏尾川との合流地点から舞岡川遊水池(右支川合流点)までの1640mが二級河川、そこから上流へ510m(地下鉄舞岡駅付近)までは準用河川で、その先は普通河川だ。(「横浜の川」横浜市道路局河川部) 横浜市のウェブ…

横浜の川を歩く13 大岡川②(中流域)

大岡川は,延長約14kmの二級河川だ。円海山を源流とし、上大岡で日野川と合流して伊勢佐木町、野毛町、桜木町など、横浜市の中心部を通って横浜港に注ぎ込んでいる。 今回は大岡川の中流域を、上大岡から出発して栗木まで歩いてみた。 上大岡駅前商店街の…

横浜の川を歩く14 大岡川③(下流域)

大岡川は、延長約14kmの二級河川だ。円海山を源流とし、上大岡で日野川と合流して伊勢佐木町、野毛町、桜木町など、横浜の中心部を通って横浜港に注ぎ込んでいる。 今回は、横浜発展の基礎を築いた旧吉田新田の起点である日枝神社から河口までの、下流域…

横浜の川を歩く12 大岡川①(源流域)

地図に★のある場所をクリックすると、写真が表示されます。 大岡川は、延長約14kmの二級河川だ。円海山を源流とし、上大岡で日野川と合流して伊勢佐木町、野毛町、桜木町など、横浜市の中心地を通って横浜港に注ぎ込んでいる。 見どころの多い川なので何…

横浜の川を歩く11 帷子川①

帷子川(かたびらがわ)は横浜市旭区を源流とし、横浜駅東口までの約17.3kmを流れる二級河川だ(「横浜の川」横浜市道路局河川部)。鶴見川、大岡川と並ぶ、横浜を代表する河川である。 今回は、帷子川の源流から鶴ヶ峰までをレポートする。また、支流の矢…

横浜の川を歩く10 帷子川②

帷子川(かたびらがわ)は横浜市旭区を源流とし、横浜駅東口までの約17kmを流れる二級河川だ(「横浜の川」横浜市道路局河川部)。鶴見川、大岡川と並ぶ、横浜を代表する河川である。 今回は、帷子川の中流域である鶴ヶ峰から星川までを、支流の中堀川・く…

横浜の川を歩く9 消えた川

横浜市の中心地である横浜駅から南太田駅、石川町駅を頂点とするデルタ地帯は、かつて川が縦横に流れる水の町だった。そんな横浜の風景を変える契機となったのが、戦後の急速な都市化だ。陸上の交通整備が急務となり、昭和40年代から吉田川など4本の主要な…

横浜の川を歩く8 平戸永谷川

平戸永谷川は、境川水系の二級河川だ。「横浜の川を歩く2 馬洗川」で紹介したとおり、上流は馬洗川で、市営地下鉄上永谷駅付近の馬洗橋に入ったところから、平戸永谷川に名前が変わる。二級河川なので通常なら神奈川県の管轄だが、特別に横浜市が管理してい…

横浜の川を歩く7 日野川

日野川は大岡川水系に属し、横浜市港南区日野南と日野中央の2ヶ所を源流とする河川である。普通河川の日野川支流として始まり、途中から準用河川、二級河川とランクアップしながら上大岡付近で大岡川に合流している。 横浜市港南区日野中央3-20が、日野川右…

横浜の川を歩く6 黒須田川

黒須田川は川崎市麻生区を源流とし、横浜市青葉区を通って鶴見川に合流する準用河川である。横浜市道路局河川部が発行する冊子「横浜の川」では、市長管理部分の延長を2,820mとしている。これは、川崎市との市境から横浜市に入るすすき野3丁目を起点とした…

横浜の川を歩く5 宮川

宮川は、「横浜の川」(横浜市道路局河川部)によれば「金沢区釜利谷町付近を源流として東に向かい、平潟湾に注ぐ、延長約2.0kmの二級河川」だ。詳しく調べると、源流は「釜利谷西雨水調整池」(釜利谷西3-43)なので、ここから河口までの実測は、3.2kmあ…

横浜の川を歩く4 いたち川

いたち川は、漢字で「㹨川」と書き、これが正式名称である。「㹨」はJIS第一・第二水準で定義されていない特殊な字だ(ウィキペディアより)。普通なら「鼬川」と表記すべきところだが、「吾妻鏡」元仁元(1224)年六月六日の記事に「㹨河」の記載があり(新訂…

横浜の川を歩く3 侍従川

侍従川は、横浜市金沢区朝比奈の森を源流として平潟湾に流れ込む、全長約4000mの川である。大道橋の下流端から河口までの2620mは、神奈川県知事管理の二級河川に指定されている。侍従川の名は、小栗判官・照手姫の伝説と深く関わっている。藤沢市の遊行寺に伝…

横浜の川を歩く1 今井川

今井川は帷子(かたびら)川水系に属する、全長が5590mの二級河川である。源流は環状2号線の高架下だが、以前は850mほど上流まで川が続いていた。その部分は雨水管線として暗渠になったが、地元住民や今井小学校5年生児童などの要望により、埋め立てられた…

横浜の川を歩く2 馬洗川

馬洗川は、横浜市港南区野庭町2600あたりの谷戸を源流とし、港南区丸山台一丁目の馬洗橋まで、約3040mを流れる川である。馬洗橋からは名称が平戸永谷川に変わり、4920m下流で阿久和川と合流して柏尾川と名を変え、藤沢市で境川と合流し江ノ島付近で相模湾…