2020-01-01から1年間の記事一覧

横浜の川を歩く10 帷子川②

帷子川(かたびらがわ)は横浜市旭区を源流とし、横浜駅東口までの約17kmを流れる二級河川だ(「横浜の川」横浜市道路局河川部)。鶴見川、大岡川と並ぶ、横浜を代表する河川である。 今回は、帷子川の中流域である鶴ヶ峰から星川までを、支流の中堀川・く…

横浜の川を歩く9 消えた川

横浜市の中心地である横浜駅から南太田駅、石川町駅を頂点とするデルタ地帯は、かつて川が縦横に流れる水の町だった。そんな横浜の風景を変える契機となったのが、戦後の急速な都市化だ。陸上の交通整備が急務となり、昭和40年代から吉田川など4本の主要な…

横浜の川を歩く8 平戸永谷川

平戸永谷川は、境川水系の二級河川だ。「横浜の川を歩く2 馬洗川」で紹介したとおり、上流は馬洗川で、市営地下鉄上永谷駅付近の馬洗橋に入ったところから、平戸永谷川に名前が変わる。二級河川なので通常なら神奈川県の管轄だが、特別に横浜市が管理してい…

横浜の川を歩く7 日野川

日野川は大岡川水系に属し、横浜市港南区日野南と日野中央の2ヶ所を源流とする河川である。普通河川の日野川支流として始まり、途中から準用河川、二級河川とランクアップしながら上大岡付近で大岡川に合流している。 横浜市港南区日野中央3-20が、日野川右…

横浜の川を歩く6 黒須田川

黒須田川は川崎市麻生区を源流とし、横浜市青葉区を通って鶴見川に合流する準用河川である。横浜市道路局河川部が発行する冊子「横浜の川」では、市長管理部分の延長を2,820mとしている。これは、川崎市との市境から横浜市に入るすすき野3丁目を起点とした…

横浜の川を歩く5 宮川

宮川は、「横浜の川」(横浜市道路局河川部)によれば「金沢区釜利谷町付近を源流として東に向かい、平潟湾に注ぐ、延長約2.0kmの二級河川」だ。詳しく調べると、源流は「釜利谷西雨水調整池」(釜利谷西3-43)なので、ここから河口までの実測は、3.2kmあ…

横浜の川を歩く4 いたち川

いたち川は、漢字で「㹨川」と書き、これが正式名称である。「㹨」はJIS第一・第二水準で定義されていない特殊な字だ(ウィキペディアより)。普通なら「鼬川」と表記すべきところだが、「吾妻鏡」元仁元(1224)年六月六日の記事に「㹨河」の記載があり(新訂…

横浜の川を歩く3 侍従川

侍従川は、横浜市金沢区朝比奈の森を源流として平潟湾に流れ込む、全長約4000mの川である。大道橋の下流端から河口までの2620mは、神奈川県知事管理の二級河川に指定されている。侍従川の名は、小栗判官・照手姫の伝説と深く関わっている。藤沢市の遊行寺に伝…

横浜の川を歩く1 今井川

今井川は帷子(かたびら)川水系に属する、全長が5590mの二級河川である。源流は環状2号線の高架下だが、以前は850mほど上流まで川が続いていた。その部分は雨水管線として暗渠になったが、地元住民や今井小学校5年生児童などの要望により、埋め立てられた…

横浜の川を歩く2 馬洗川

馬洗川は、横浜市港南区野庭町2600あたりの谷戸を源流とし、港南区丸山台一丁目の馬洗橋まで、約3040mを流れる川である。馬洗橋からは名称が平戸永谷川に変わり、4920m下流で阿久和川と合流して柏尾川と名を変え、藤沢市で境川と合流し江ノ島付近で相模湾…